三重県気候変動適応センター

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センター活動記録

2021.12.27

12月の講演会開催結果

 12月5日(日)、三重県津市にあるサン・ワーク津において、三重県環境学習情報センターと共催で「私たちの暮らしと気候変動 ~いま三重県で起きていること、これから起きること~ 」と題して講演会を開催しました。

 当センターにとって、参加者を公募しての講演会としては、初めての開催でした。集客面でも運営面でも不安だらけの開催でしたが、幸い31名の参加者があり、長尺の講演に熱心に耳を傾けていただきました。

 気候変動への適応事例は、特に、農作物の品種改良等の成功事例は「ちょっとイイ話」として受け止められがちです。
 講演後に「安心感」だけを持ち帰っていただくことが無いよう、適応策は多くの場合、効果が限定的であること、時間的・財源的な制約があることをお話しました。
 また、気候変動への緩和策の強化が急がれることを伝えるため、IPCCの第6次評価報告書の内容にも触れました。

 今回、好評だったのは、参加者があとから確認できるよう、データ等の出典を丁寧に示しながら話したことです。講演終了後、何人かの参加者から、データの引用元になった図書を読んでみたいとの反応がありました。(当日の参加者アンケート結果もご参照ください。)

 なお、今回はじめて、国立環境研究所から提供いただいているインフォグラフィックのデータを会場に掲示しました。インフォグラフィックは、水稲、マダイ、竹林、洪水など多様な分野それぞれの、気候変動影響の要因、現況と将来予測、適応策をまとめた資料集です。
 講演前後の短い時間しか見ていただくことができなかったのが残念ですが、今後、図書館等の公共施設での企画展示に積極的に活用していく予定です。

インフォグラフィックの展示
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