三重県気候変動適応センター

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センター活動記録

2020.09.23

鈴鹿市生活学校の月例会で気候変動の話をしました。

 9月20日、鈴鹿市役所別館で開かれた、鈴鹿市生活学校の月例会合にお伺いして、約40分、気候変動の話を聞いていただきました。

 生活学校というのは、女性を中心に、身近な暮らしの中の問題を、学び、調べ、実践活動のなかで解決し、生活や地域や社会のあり方を変えていこうとする団体です。

 会長の渥美さん、副会長の藤田さんがともに三重県地球温暖化防止活動推進員というご縁で、当センターからお願いして講演が実現しました。

 当日の参加者は、生活学校の会員の皆さん19名。
 他に、鈴鹿市役所の環境政策課の野呂さん、文化振興課で生活学校の窓口になっている鬼頭さんが同席して、講演の準備や後片付けなど手伝っていただきました。四連休の中日にすみません。ありがとうございました。

 世界と日本の気温の変化、緩和と適応という二つの気候変動対策の必要性、三重県の気候の変化、三重県で確認されている気候変動の影響、講じられている適応策について、お話しました。

 特に、三重県で栽培される米、イチゴ、黒ノリが気候変動の影響を受けていることと、適応策として新品種の開発が行われ、成果を挙げていることについて、時間を長めにとって説明しました。

 講演では、適応策の必要性を強調するとともに、その限界についても触れ、いまよりも強力な緩和策が求められることをお話しました。

 新品種の開発には長い年月がかかります。
 また、ここ数年、激甚化が懸念されている水害に対してへの適応策は、日頃からの避難経路の確認、災害発生時の早めの避難です。適応策で命は守れますが、住居や家財など多くのものが失われます。

 講演を終えて、適応策の効果と、今後予想される気候変動影響の深刻さをどうバランスをとって伝えるか、聞き手が将来に対して、楽観的にならず、悲観的にもなり過ぎないように、メッセージを届けるのは難しいと感じました。

 ただ、終了後のアンケートでは、「わかりやすくて良かった」「興味深かった」「もう一度聞きたい」等、肯定的な意見が多く、やって良かったと思える講演会でした。

 生活学校の会員の皆さんはそれぞれ、生活学校以外の様々な団体やグループにも所属して活発に活動しています。最後に、ぜひ、他の団体でも、気候変動の話をする機会を作ってくださいとお願いして、会場を後にしました。
 鈴鹿市生活学校の皆さん、ありがとうございました。

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