三重県気候変動適応センター

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2025.10.24

「令和7年度エコカレッジ」で講演しました。

 2025年9月28日(日)四日市公害と環境未来館にて、令和7年度エコカレッジで講演を行いました。

 令和7年度のエコカレッジのテーマが「私たちの『食』から考える環境問題」。第1回に当センターの講座「気候変動と私たちの身近な食べ物」の講演を行いました。
 気候変動は、私たちの身近な食べ物にどのような影響を及ぼすのでしょうか。魚介類を中心に、環境の変化やその対策について、紹介しました。

 まずは地球温暖化の現状について説明したあと、県内の気温等の変化、地球温暖化による影響として、農作物を取り上げて紹介しました。私たちの身近な食べ物「お米」や「いちご」は、県の農業研究所で、高温に強い品種を開発し、県内で栽培されています。

 次に「気候変動が海洋環境や水産資源に及ぼす影響とその対策」として、日本近海の海水温上昇、黒潮大蛇行について紹介し、近年のみえの海で起こっていること、藻場の異変や磯焼けの拡大、黒ノリ養殖やカキ養殖について、私たちの身近な海産物を例に紹介しました。高水温化が進むみえの海では、県の水産研究所で黒ノリ養殖の高水温耐性品種の開発や、鳥羽磯部漁協の藻場再生の取組等様々な適応策に取り組まれています。

 エコカレッジの参加者は、基本的には四日市市民の方が参加されていますが、今回は四日市市外からの参加者の方もいらっしゃいました。また、和やかな雰囲気で、最後の質疑応答では、皆さん気兼ねなく質問されていました。

 講演後行ったアンケートには、「普段は気候にばかり目を向けているが、今回、海洋環境や水産物資源の動向にもよりくわしく目を向けることができた。」、「温暖化のテーマだと、日本全体、世界の動向などの内容が多いが、地元での影響の内容が中心でよかった。」と、生活していく上で必要な「食」について、さらに地元の水産物をテーマにした内容にご満足いただけたような感想をいただきました。

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