三重県気候変動適応センター

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2021.04.30

気候変動に対応した真珠養殖マニュアルの策定

 三重県水産研究所では、2020年12月に「気候変動に対応した新たな真珠適正養殖管理マニュアル」を策定、公開しました。

 マニュアル冒頭の「はじめに」で、策定の趣旨、背景などがわかりやすく記述されているので、以下に全文を引用します。

 マニュアル本冊をお読みになりたい方は、こちらからご確認ください。
 なお、三重県水産研究所のサイトでは、マニュアル本冊に加えて、「アコヤ養殖環境情報」が定期的に発信されています。

はじめに

 地球温暖化等の気候変動の影響が海域においても顕在化しつつあります。熊野灘沿岸水温は、過去約100年間で高水温化が進行していることが明らかになってきました。さらに、近年は、黒潮大蛇行や気象等の影響も加わり、顕著な高水温、餌不足といった漁場環境下において、アコヤガイのへい死が発生しています。

 2019年、2020年に発生したアコヤガイの外套膜萎縮症状とへい死の原因は特定されていませんが、漁場環境に応じてアコヤガイにできるだけストレスを与えない適正な養殖管理を行うことが、へい死等を軽減する上で重要であることがわかってきました。

 本マニュアルは、「真珠適正養殖管理マニュアル 2020年9月」の内容に、新しく得られた漁場環境データの解析結果やアコヤガイのへい死要因等に関する知見を加えて再編したものです。

 今後、気候変動等による環境変化の影響が一層大きくなることが予想されます。水産研究所では、ICTブイによる水温、塩分のリアルタイムデータの提供や英虞湾をはじめとする漁場環境の情報を、「アコヤ養殖環境情報」として整理し、毎週1回(原則、水曜日)発行しています。
 
 気候変動に対応した適正な養殖管理の実践に向けて、本マニュアルや水産研究所の発信する漁場環境情報を活用いただければ幸いです。

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