2025.09.02
令和7年度高校生地球環境塾で講演しました。

2025年7月30日(水)ICETT(四日市市桜町3684番地の11)にて、令和7年度高校生地球環境塾で講演を行いました。
四日市市の友好都市である中国の天津市から4名、姉妹都市であるアメリカロングビーチ市から4名、高校生計8名が約1週間来日し、四日市市の高校生4名も併せて合計12名が、ともに研修及び意見交換を行い、相互理解を深めることにより、国際的な視野から環境について考え、環境保全活動の活性化につなげることを目的とした環境塾です。
今年度の環境テーマが「気候変動の「緩和」と「適応」~地球温暖化防止への取組~」ということで、当センターに講演のご依頼をいただきました。
はじめに当センターより、講演を行いました。
高校生は事前学習も行っていたこともあり、講演後の質疑応答はたくさんいただきました。
その後、各グループに分かれ、活発な意見交換がなされました。
ICETTの担当者より、今年度の中国の高校生は全員英語が堪能とのことで、すぐに高校生同士コニュニケーションがとられていたとお聞きし、発表も英語で話されていたことが印象的でした。
また講演中は通訳を介して進行されましたが、事前に資料を翻訳されていたことから、とてもスムーズに行うことができました。
一部抜粋して、アンケート結果を掲載します。
・講義では、気候変動の全体的な概念を説明すると同時に、多くの具体例を挙げて分かりやすく説明がされ、内容の理解と記憶が一層深まりました。また、質問の時間も十分に設けられており、疑問点を解消することが出来ました。
・黒潮の大蛇行の原因と影響について詳しく理解できました。気温の上昇により、暖海性の植食性魚類が増加し、海藻の量が急激に減ることで、生態系の食物連鎖に影響を与えることを認識しました。
・節電などのあまり力を持たない高校生の私たちでもできることを取り組みとして行っていきたいです。
・気候変動による被害は非常に深刻であり、今すぐに行動を起こすことが求められています。私たちは、身近で自分たちにできることから取組を始める必要があります。
・ボランティアに参加しようと思いました。あと後輩や同級生にこの地球環境塾を説明し知ってもらいたいです。
・気候変動に適応するための作物の品種改良や藻場の保護等の取組は、中国でも同様の活動が行われており、高校生も参加しています。こうした話を通じて、気候変動の影響を身近に感じることができました。
・私は以前から、気候変動を懸念しており、それを食い止めたいと思っていました。この講義では、より広い規模で気候変動対策に取り組む方法や解決策を学ぶことができました。
・私の都市でも年々気温が上昇しています。その影響で、森林火災や海の酸性化等の深刻な気象現象が発生しています。
・気候変動がもたらす影響や、現時点での解決策をより深く理解できたことで、様々な分野で気候変動の影響を軽減する新しい方法を考案・発見したいという意欲が高まりました。